止水板

ビル・マンション、店舗、駐車場…おすすめの浸水対策(止水方法)

マンション

住居以外でも、浸水対策を検討しておいた方がよい場所とは?

近年、集中豪雨や台風による浸水被害が年々増加しているため…
ふだんどおりの生活や仕事環境を維持していくためにも、直接住居に供さない「ビル・マンションの共用部」や「店舗」「(地下)駐車場」などにおいても、浸水対策の重要性が日々増しています。

特に、止水板(防水板・防潮板)の設置は、こうした場所を浸水被害から守る有効な対策の一つです。

今回のコラムでは、「ビル・マンション」「店舗」「(地下)駐車場」における、止水板の適した活用場所、効果的な設置方法などについて解説していきます。

目次

浸水対策は、場所によって適した方法が異なる場合も…

浸水対策のための止水板は、設置する環境によって適した製品・設置方法が異なり、それぞれの場所に適した対策を講じることで、より効果的かつ適切に浸水を防ぐことが可能になります。

例えば、「店舗の出入口」では、急な豪雨にもすぐに対応できる脱着式の止水板が適しています。普段は取り外しておけるため、店舗の外観を損なわず、必要なときだけ設置できるのがメリットです。

一方で、「地下駐車場」のように水が流れ込みやすい場所では、水圧に耐えられる強固な止水板が有効です。

また、「倉庫やバックヤード」は、頻繁にモノやヒトの出入りがあるため、取り外し可能な止水板を活用し、日常の利便性を損なわない工夫が必要です。

他にも、「建物内」の厨房やトイレの排水口などにも、小型の止水板を設置することで、室内への浸水リスクを抑えることができます。

このように、止水板は、周囲の環境ごとに異なる特性を考慮しながら選ぶことが重要で、その場所に適した製品や設置方法を選択することで、大切な建物や財産・設備を浸水から守り、安心して日常の生活や業務を続けることが可能になります。

『ビル・マンション』でのおすすめ

マンションでの浸水被害というと、2019年に起きた台風19号による大型タワーマンションの被害を思い出す方が多いのではないでしょうか。
この例では、地下に設置してあった電気設備が冠水。家庭内の電気はもちろん、エレベーターや水道までもが止まってしまうなど、生活に支障をきたす大きな被害を受けました。

例え、マンションの高層階に住んでいたとしても、地下にある重要な設備が浸水してしまっては本末転倒です。
ふだんの生活を維持し、資産価値を下げないためにも、道路に面する電気機械室エレベーター、少し高さが下がったエントランス半地下の住戸などからの浸水への備えをおすすめします。

また、ビル・マンションのエントランスや出入口は、建物内に直接つながるため、浸水時の影響を大きく受けやすい場所です。
特に、低層階に位置するエントランスの自動ドアなど開口部が広い出入口、強風時に雨水が吹き込みやすい構造のエントランスでは、水の侵入リスクが高いため、土のうなどよりも止水板の設置が効果的です。

他にも、マンションに付随する地下駐車場は、雨水が流れ込みやすく、浸水すると車両や建物設備に甚大な被害をもたらします。
ゴミ置き場や(管理室、集会所などの)共用施設の出入口は、多くのマンションで低層に配置されており、浸水の影響を受けやすい箇所となっています。

ビル・マンション内の機械室電気設備室が浸水すると、停電や設備故障を引き起こし、住民の生活や、オフィス業務に大きな影響を及ぼすため、止水板による浸水対策は、建物の安全性を向上させ、イザというときに居住者や利用者の財産を守る重要な手段の一つです。

「ビル・マンション」おすすめの検討箇所
① エントランス・出入口 建物価値の維持、継続利用のための基本対策
② 機械室・電気設備室 日常を維持するインフラ・重要設備の継続稼働
③ 地下駐車場 居住者等の財産(自動車)や建物設備の保護
④ 低層共用施設・ゴミ置き場 住環境・共有財産の保護、公衆衛生の確保

これらのポイントを押さえた適切な対策を講じることで、マンション全体の防災力を高めることができますので、場所に応じた適切な止水板の設置を検討し、イザというときの備えをしっかりと行いましょう。

『店舗』でのおすすめ

店舗の出入口は、道路に面していることが多く、大雨や洪水の際に浸水のリスクが高くなります。
特に、商店街や繁華街など通りに面する店舗、自動ドアや開放的なエントランスを持つ店舗、路面より低い位置に立つ店舗では、水の侵入リスクが高く、止水板などによる浸水対策の検討が不可欠です。

店舗の出入口(自動ドアなど)

店舗の出入口からの浸水は、お客様の安全を脅かすとともに、店内に並ぶ商品・機材をすべてダメにしてしまうリスクがあります。
多くの人の出入りがある場所で、イザというとき迅速に対応を完了する必要もありますので、対策の基本として、軽量で脱着式の止水板をまずは検討してみましょう。

倉庫・バックヤード

店舗の倉庫やバックヤードには、大量の商品や備品が保管されており、浸水すると大きな被害を受ける可能性があります。
倉庫扉・シャッターの下部などに、取り外し可能な止水板の設置が、有効な対策の一つです。

電気設備・機械室の出入口

店舗の電気設備や機械室が浸水すると、停電や設備故障を引き起こし、営業に長期間、大きな支障をきたす可能性があります。
電気機器等が低い場所に設置してある場合は、止水板による浸水対策が、資産を保護し、営業継続のために必須ともいえる対策です。

店舗内の排水口周辺

店舗の床にある排水口が詰まると、大雨が降った際に水が逆流し、店内へ浸水するリスクがあります。
特に、キッチンや厨房設備の排水口トイレや洗面所の排水設備では、排水不良による思わぬ浸水被害のリスクもあるため、小型の止水板の活用も一度、検討してみましょう。

「店舗」のおすすめの検討箇所
① 店舗出入口 お客様の安全確保、商品・機材保全など基本対策
② 倉庫・バックヤード 営業を継続するための商品や備品の保全
③ 電気設備・機械室 営業インフラ・重要設備の維持・稼働
④ 店内の排水溝周辺 思わぬ浸水リスクの軽減・衛生環境の確保

これらのポイントを押さえた適切な対策を講じることで、店舗の防災力を高めることができますので、環境に応じた適切な浸水対策を検討し、イザというときに、お客様と店舗ををしっかり守りましょう。

『(地下)駐車場』でのおすすめ

地下駐車場は地上より低い位置にあるため、少しの大雨でも、浸水リスクが非常に高くなります。
また、地下でなくても…(スロープが長いなど)傾斜のある駐車場、(古い建物にありがちな)排水設備が十分でない駐車場、洪水や内水氾濫が発生しやすいエリアにある駐車場でも、浸水対策の検討が重要です。

(開口部の広い場合の多い)駐車場の浸水対策では、高い水圧に耐えられるような止水板の選択をおすすめします。
アルミ製ステンレス製など耐久性が高い素材で作られた止水板を採用し、長期間の使用に耐えられるものを選ぶと良いでしょう。

駐車場は、「自動車」という生活の足としてとても重要で、また、一生に何度あるか?という高額な買い物(財産)を安全に停めておく場所でもありますので…
排水対策など他の浸水対策も組み合わせながら、止水板の設置も検討し、イザというときの被害を最小限に抑えるよう、駐車環境維持を目指しましょう。

まとめ

近年の豪雨や台風による浸水リスクが高まる中、「ビル・マンションの共用部」「店舗」「(地下)駐車場」など…直接住まいが被害が受けない施設や場所の浸水対策も…重要なインフラ施設・設備を維持し、日常の生活や仕事環境を守るために非常に重要な役割を持つようになっています。

そして、(止水板の設置に限らず…)浸水対策は、目的とする環境・場所の浸水リスクを理解し、その特性に応じた対策を講じることで、より被害を最小限に抑え、効果的に日常を守ることができるようになりますので、ぜひ今回のコラムも参考にしてみてください。

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