2025年7月17日、2時間で115ミリに及ぶ集中豪雨により、株式会社中部テラオカ様 岐阜支店は膝上まで浸水する被害を受けました。
被害総額は1,500万円以上、完全復旧までには半年以上を要しています。
本記事では、そのとき現場で何が起き、なぜ再発防止策として止水板の導入に至ったのかを伺いました。

浸水当時の現場の様子
浸水は数十分で膝上まで
当時の状況を教えてください。
お昼休みで2階でご飯を食べていた時に、同僚が「大変なことになってます!」と知らせに来て、
1階を見ると、もう床一面が浸水していました。(支店スタッフ)

私は、当時この支店にはいませんでしたが…
最初はくるぶし程度だったのに、どんどん水位が上がり、気づいたら膝の上まで!
浸水は本当にあっという間で、数十分の出来事だったと聞いています。(阪上様)
その時、現場ではどのような対応をされましたか?
現場には3人いて「とにかく物を上げよう!」という話になり、手分けして荷物を棚の上や2階に運びました。
すぐに水が上がり、靴のままでは歩けなくなってしまったので、途中から裸足で物を運んだり階段を上り下りしていました。今考えると危険でしたが、少しでも製品が濡れないように、もうとにかく必死でした。(支店スタッフ)
浸水の様子を見ていて、どのような感情が湧きましたか?
スタッフが話しているとおり、まずは、対応に必死だったんだと思いますが…どんどん水位が上がる様子を見て「どこまで酷くなるんだろう?」と、恐怖を感じたと思います。
私自身も、浸水のひどいあり様を聞いて、その被害の甚大さや影響範囲に、恐怖感を覚えたのを記憶しています。(阪上様)
その後、水が引くまでにどのくらいかかりましたか?
中澤常務や私が支店に向かえたのは、浸水翌日でした。
その時に水は引いていましたが、スタッフの話や現場の状況から考えると、完全に引くまでには半日以上はかかっていたのではないかと考えられます。(阪上様)
浸水被害の大きさ
被害総額は1,500万円以上、完全復旧まで半年以上
最終的にどのくらいの高さまで浸水しましたか?
壁についた水の痕跡を確認すると、床上50センチ前後、膝上あたりまで浸水したことになります。(阪上様)
どのようなモノが被害を受けましたか?
高額なものだと、約600万円相当のサーバーやソフトウェアが水没しました。1階には商品倉庫もありましたので、ダンボールに積んであったものが流されたり濡れたりと使い物にならなくなりました。金銭的にも、業務的にも、かなり大きな損害でした。
また、それ以上に、お客様からの預かり品など代替の効かないものもあり、非常に頭を悩ます問題になりました。(中澤様)
復旧作業はどのように進められましたか?
まずは使えるものと、廃棄するものの仕分けです。
室内はひどい惨状だったので、一度すべて外に出す作業から始めました。
とにかく水に浸ったゴミの量が多く、人手も必要で…肉体的にもかなりきつかったですね。(阪上様)

先ほども少しお話ししたように、室内には販売用の在庫だけでなく、お客様からのお預かり品などもあり「一律に全てを廃棄すればばよい」という訳ではありません。
中身を知っている者から、一つ一つ明確な指示がないと、何を優先して動かすべきか判断できない状況にあったことも、片付けに手間取る要因でした。(中澤様)
業務が完全に通常運転に戻れたのは、いつ頃でしょうか?
正直、まだ完全には戻れていません。
壁紙の張り替えなどはようやく終わりましたが、今後は在庫や備品を元の位置に戻す作業などが残っています。浸水被害のあった昨年7月から数えると、復旧までには半年以上の時間*がかかっている状況です。(阪上様)
* インタビュー当日は、2026年1月下旬

いま、被害額はどれくらいになっていますか?
建物の修繕費が約1,000万円弱、車両も2台廃車になり、すべて含めると1,500万円以上の被害になります。
建物は、壁の中がカビだらけになってしまい、壁紙はすべて張り替えをしました。天井も浸水の影響を受けていて、一から修繕しています。(阪上様)
金銭的な被害に関しては、予め浸水被害にも対応している保険に加入していましたので、少しは影響が緩和されました。とはいえ保険でまかなえたのは、実際にかかった費用の半額程度でしたので、経営的にはかなりの痛手となっています。(中澤様)
浸水対策の検討
正直、移転も考えた。結果行きついたのは「止水板の導入」
これまでの浸水対策は、どのような内容でしたか?
過去に3回浸水を経験しており、これまで土のうをシャッター前に置いたり、荷物を高い位置に上げたりといった対策を行ってきました。しかし今回のような水量は初めてで…本当に大きな浸水被害を受け「支店の場所を変えた方がいいんじゃないか?」と移転も含めて対策を検討しました。
しかし、移転は難しいという経営判断になりましたので、さらにどのような対策をとるかが課題になりました。(中澤様)
今回の浸水対策の検討は、どのような観点で行いましたか?
浸水が始まると早いですから、手間がかかってはいけません。
そのため、手間のかからないモノ・確実に水が止まるモノは何かを考えました。(中澤様)
出入口が4ヵ所あり、そこを防げば水が入り込む要素はないため、止水性能の高い製品で対策を講じれば、岐阜営業所は守れるのではないかと考えました。
そんな中、関連会社から「止水板を扱っているメーカーがある」と紹介を受けたのがKTXさんでした。(阪上様)
止水板をご存知でしたか?
止水板の存在自体は知っていましたが、どれほど効果があるのかは正直分かっていませんでしたので、実際にKTXさんの話を聞いてみよう!と思いました。(阪上様)
最終的にKTXの止水板に決めた理由を教えてください!
本社まで来ていただいて、設置方法や止水性能など説明を受けました。止水板の実物を持ってきていただいたこともあり、実際に見て触ってみることで、理解が深まりました。一つ一つ納得できましたし、対応も含めて「ここだな!」と思えたのが決め手です。(阪上様)
止水板の設置・使用感
準備から、わずか2分で設置可能
実際に設置してみた感想を教えてください。
女性スタッフが設置作業を行う可能性もあるのですが、このサイズ・重さであれば、男性でも女性でも問題なく運べる!と感じました。また、設置も簡単で、時間もあまりかからない印象です。(阪上様)
製品説明で初めて止水板を見たときは「ゴツいな…」と感じましたが、実際の間口に合わせた完成品を持ってみるとそれほど重くありませんでした。一番大きいシャッター前も、2人いれば充分に設置できるだろうと思いました。
また、防犯上の観点でも支障がないだろうと感じました。(中澤様)

今回の経験を踏まえ、止水板はどの場所に設置・保管されますか?
水が入ってくる可能性のある箇所が重要だと考え、玄関・シャッター前・従業員出入口2か所の、全部で4か所に設置します。その中で、普段出入りの少ない従業員出入口は常時設置し、玄関とシャッター前は近くの倉庫に保管します。
必要な時に倉庫から取り出して設置する形で、1〜2分あれば設置できる想定です。(阪上様)
従業員の方も設置を体験されましたか?
はい、一度全員に経験してもらいました!
シャッター前に設置する長いタイプについては「端のマグネットを合わせるのが、一人では少し難しい」という声もありましたが、二人で作業すれば問題なく設置できるという認識です。(阪上様)
今は本格的な訓練までは計画していませんが、気象情報や予測をしっかり確認し、これまで以上に事前準備を徹底する方針です。(中澤様)
止水板を導入してから、お気持ちに変化はありましたか?
導入後からまだ大雨が降っていませんので、まだ「絶対に入らない」と言い切れるわけではありませんが、以前と比べると安心感はあります。
止水板があることで、精神的な負担はかなり軽くなりました。(阪上様)
最後に、浸水対策を検討している企業様へメッセージをお願いします!
私どももそうですが、想定外に備え少しでも早く対策を打つことが重要だと考えています。水を止めるのは、やはり止水板。浸水被害にお悩みでしたら、止水板は大きく活躍してくれると思います。少しでも不安があるのであれば、早めに対策を検討されることをおすすめします。(阪上様)
