止水板の種類やメーカーの選び方に困っていませんか? 浸水対策の手段として「止水板」にたどり着いたものの、調べてみるとその種類も、取り扱いメーカーも多く
- 「資料を取り寄せるのも一苦労…」
- 「何社分の資料を見ればいいのか分からない…」
と悩んでいませんか?
止水板をはじめとする浸水防止製品は多種多様で、選ぶのが大変なのも無理はありません。
今回は、事業所や店舗、工場などの大規模施設で止水板の導入を検討している企業(法人)様向けに
を紹介していきます。
浸水対策の種類にはどのようなものがある?
「浸水対策」と聞いて、どんな対策を思い浮かべますか?
身近なところでは「土のう」、また、当社も取り扱う「止水板」などいくつかの対策方法がありますが、国土交通省の資料によると、10種類以上の設備に分類されていて、大きく3つのタイプにまとめられています。
(国土交通省「地下街等における浸水防止用設備整備のガイドライン」より)
① 持ち運びタイプ
- その名のとおり、持ち運び可能で、場所を選ばず設置できます。
- 一方で、設置に手間がかかったり、止水性能が弱めの製品があったりします。
② 据え付けタイプ
- 設置場所に備え付けられ、ふだんは同じ場所に収納されているタイプのものです。
- 持ち運びが不要で、設置の時間や手間はあまりかからない一方で、汎用性はない設備です。
③ 建具タイプ
- 止水扉など、建物と一体になっている浸水対策用の設備です。
- 備え付けタイプ同様に手間がないと同時に、建物と一体設計されているため止水性能もピカ一の場合が多いです。
今回のテーマである「止水板」は、①持ち運びタイプ、②据え付けタイプの間に位置していますが、この資料では「ウォール」とされているものも、一般的にはよく「止水板」と呼ばれています。
そこで今回は、次の3つのタイプの止水板について、メリット・デメリットなどを比較していきます。
- ウォール型 止水板
- 脱着式 止水板
- 据え付け 止水板
「ウォール型」「脱着式」「据え付け」止水板のメリット・デメリットの比較
最初に取り上げるのは、「ウォール型 止水板」です。
一般的に樹脂製、かつ既製品の多いこのタイプの止水板のメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット |
デメリット |
浸水対策製品の中では最も軽量 |
浸水を防ぐ性能には限界がある (その間口専用に作られた製品ではない) |
連結して広範囲に対応可能な製品も多い |
浸水想定が高いと対応できない (一般的に1mぐらいまでの製品が多い) |
既製品として市販されていて、安価 |
通常L字形状のため、取り付けられない場所も |
次に取り上げるのが、当社の主力製品でもある「脱着式 止水板」です。
このタイプの止水板は、アルミなど比較的軽量な金属で作られていることが多く、多くは取り付ける間口専用に加工されています。
メリット |
デメリット |
一般的に比較的軽量かつ止水性能も高い |
設置場所に取り付け用の施工が必要 (一般的には、フレームなど) |
高い浸水想定にもある程度対応できる (高さ2m以上対応可能な製品も) |
制作と取り付けまでに一定の時間がかかる |
後付けでも、多様な間口に対応できる |
ウォール型に比較すると、費用はかかる場合も |
最後が、「据え付け 止水板」です。
据え付けタイプの止水板には、たとえば「水の浮力を感知し自動で起立するタイプ」などいくつかのタイプの製品があります。
ここでは、その自動起立式のものを主眼に、そのメリット・デメリットを記載します。
メリット |
デメリット |
浸水時の設置の手間がない (水の浮力を感知し、自動起立) |
設置のために、大がかりな工事が必要 |
一般的に高い止水性能を誇る |
導入コストが高い |
高浸水想定にも対応できる製品も |
メンテナンスも必要 |
このように、止水板にはそれぞれ特徴があり、用途や設置環境に応じて適したタイプが異なります。そこで、次の章では「ウォール型」「脱着式」「据え付け」の各タイプごとに、代表的なメーカーを紹介します。
「ウォール型」「脱着式」「据え付け」止水板の代表的メーカー
ウォール型 止水板
一般的に樹脂製が多いため、防災関連製品を開発している企業のほか、樹脂(プラスチック)メーカーなどの製品があります。
メーカー |
概要 |
日大工業 |
プラスチック建材製品の企画・販売を行っているメーカー |
フジ鋼業 |
マスクなど防災用品の製造開発を行っているメーカー |
NOAQ |
洪水防止製品を開発・販売しているスウェーデンのメーカー |
脱着式 止水板
スチール・アルミなど、もともと金属製の建材を扱っているシャッターメーカーなどが、比較的古くから、このタイプの製品を取り扱っています。
当社KTXでも、2021年よりこのタイプの止水板の製造販売を開始し、今や業界トップクラスの設置実績を誇る製品に成長しています。
メーカー |
概要 |
鈴木シャッター |
防火・防水・防犯シャッターを展開する、老舗シャッターメーカー |
三和シャッター |
多様な建築物のシャッター・ドアなどのスチール建材メーカー |
KTX |
自動車内装金型で培った技術力を活かして、高品質な防災製品を提供するメーカー |
据え付け(浮上式) 止水板
基本的に、施工工事が必須となる止水板のため、建設会社などがこのタイプの製品に参入しています。
メーカー |
概要 |
アイガー産業 |
設計から施工まで一貫対応するのが特徴の、建築工事を手掛けるメーカー |
文化シヤッター |
ガレージ用・窓用シャッター、止水製品を製造販売しているメーカー |
同じタイプの製品でもメーカーによって仕様や性能が異なります。例え、見た目は似ていても、内部構造や止水性能に大きな差がある場合もあるので、止水板選びには、注意が必要です。
その止水板選びの基準やポイントを次の章で解説していきます。
止水板のおすすめの選び方
止水板を選ぶ際、「どの製品が最適なのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
メーカーごとに特徴が異なり、カタログを見ても違いが分かりにくいのが現状です。
止水板は「とりあえず設置すれば安心」というものではなく、設置場所や用途に合った製品を選ばなければ、期待した効果を発揮できません。
例えば…
- 高さや幅が足りない → 想定した浸水を防げない
- 設置に時間がかかる → 避難の遅れや設置ミスにつながる
- 漏水量が多い → 内部の機器や商品が浸水被害を受ける
このような事態を防ぐために、製品を比較する際には 「何を基準に選ぶべきか」 を押さえておくことが重要です。
そこで、止水板を選ぶ際にチェックすべき 4つのポイント をご紹介します。
① 基本仕様:高さ・対応幅
設置場所に合ったサイズを選ばなければ、止水性能が十分に発揮されません。
(例)洪水対策で高さ2mの防水が必要な場合
- 製品A(最大高さ1m) → 採用不可
- 製品B(最大高さ2m) → パネルを重ねて対応可能
また、幅の確認も重要です。
特に広い間口(駐車場や工場の出入口)では、少ないパネル数で済む製品の方が、設置や管理の手間を減らせます。
(例)幅2.5mの玄関に設置したい場合
- 製品A(最大パネル幅1m) → 複数枚のため設置が大変
- 製品B(最大パネル幅3m) → 1枚で設置も簡単
② 止水性能:JIS規格・漏水量
止水板の漏水量は、JIS規格(JIS A 4716)で評価されており、製品ごとに性能差があります。
(例)同じ水位で1時間浸水した場合
- 製品A(WS-3相当) → 漏水量20ℓ、駐車場や大規模工事の出入口など
- 製品B(WS-6相当) → 漏水量1ℓ、電気設備周りや医療施設など
高性能な製品ほど漏水量が少なく、より確実に内部を守れます。
③ 設置作業:工程・作業時間
止水板は、イザという時に「すぐに設置できるか」が重要です。
手間のかかる製品だと、設置に時間がかかり、十分な防水効果が得られません。
(例)一箇所の設置にかかる時間
- 製品A(マグネット式) → 数秒で設置可能
- 製品B(ねじ固定式) → 10分以上かかる場合も
設置箇所が多いほど、トータルの作業時間も増えるため、なるべく簡単に設置できる製品を選びましょう。
④ サポート体制
「製品を導入した後のサポート体制」も選定のポイントです。特に以下のような点を確認しておくと安心です。
- 定期点検やメンテナンスの対応は?
- 設置講習やアフターサポートは充実しているか?
- 製品のカスタマイズ対応は可能か?
止水板は長期間使用する設備のため、導入後のフォローも考慮して選ぶことが重要です。
このように、 「どの製品が一番良いのか?」ではなく、「自社の環境に最適なものはどれか?」 を考えて選定することが、後悔しないポイントです。
次の章では、具体的な製品比較ができる 「止水板メーカー比較表」 をご紹介します。
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