止水板の種類やメーカーの選び方に困っていませんか? 浸水対策の手段として「止水板」にたどり着いたものの、調べてみるとその種類も、取り扱いメーカーも多く
- 「資料を取り寄せるのも一苦労…」
- 「何社分の資料を見ればいいのか分からない…」
と悩んでいませんか?

止水板をはじめとする浸水防止製品は多種多様で、選ぶのが大変なのも無理はありません。
今回は、事業所や店舗、工場などの大規模施設で止水板の導入を検討している企業(法人)様向けに
- 浸水対策製品の種類
- おすすめの止水板の選び方
を紹介していきます。
止水板
![[コラム]止水板の種類・メーカーと、おすすめの選び方(その1)](https://ktx-drr.com/app/wp-content/uploads/2025/02/ws_column_04_01.jpg)
止水板の種類やメーカーの選び方に困っていませんか? 浸水対策の手段として「止水板」にたどり着いたものの、調べてみるとその種類も、取り扱いメーカーも多く
と悩んでいませんか?

止水板をはじめとする浸水防止製品は多種多様で、選ぶのが大変なのも無理はありません。
今回は、事業所や店舗、工場などの大規模施設で止水板の導入を検討している企業(法人)様向けに
を紹介していきます。
目次
「浸水対策」と聞いて、どんな対策を思い浮かべますか?
身近なところでは「土のう」、また、当社も取り扱う「止水板」などいくつかの対策方法がありますが、国土交通省の資料によると、10種類以上の設備に分類されていて、大きく3つのタイプにまとめられています。
![[コラム]止水板の種類・メーカーと、おすすめの選び方(その2)](https://ktx-drr.com/app/wp-content/uploads/2025/02/ws_column_04_02.jpg)
① 持ち運びタイプ
② 据え付けタイプ
③ 建具タイプ
今回のテーマである「止水板」は、①持ち運びタイプ、②据え付けタイプの間に位置していますが、この資料では「ウォール」とされているものも、一般的にはよく「止水板」と呼ばれています。
そこで今回は、次の3つのタイプの止水板について、メリット・デメリットなどを比較していきます。
最初に取り上げるのは、「ウォール型 止水板」です。

一般的に樹脂製、かつ既製品の多いこのタイプの止水板のメリット・デメリットは、次のとおりです。
| メリット | デメリット |
| 浸水対策製品の中では最も軽量 | 浸水を防ぐ性能には限界がある (その間口専用に作られた製品ではない) |
| 連結して広範囲に対応可能な製品も多い | 浸水想定が高いと対応できない (一般的に1mぐらいまでの製品が多い) |
| 既製品として市販されていて、安価 | 通常L字形状のため、取り付けられない場所も |
次に取り上げるのが、当社の主力製品でもある「脱着式 止水板」です。

このタイプの止水板は、アルミなど比較的軽量な金属で作られていることが多く、多くは取り付ける間口専用に加工されています。
| メリット | デメリット |
| 一般的に比較的軽量かつ止水性能も高い | 設置場所に取り付け用の施工が必要 (一般的には、フレームなど) |
| 高い浸水想定にもある程度対応できる (高さ2m以上対応可能な製品も) |
制作と取り付けまでに一定の時間がかかる |
| 後付けでも、多様な間口に対応できる | ウォール型に比較すると、費用はかかる場合も |
最後が、「据え付け 止水板」です。

据え付けタイプの止水板には、たとえば「水の浮力を感知し自動で起立するタイプ」などいくつかのタイプの製品があります。
ここでは、その自動起立式のものを主眼に、そのメリット・デメリットを記載します。
| メリット | デメリット |
| 浸水時の設置の手間がない (水の浮力を感知し、自動起立) |
設置のために、大がかりな工事が必要 |
| 一般的に高い止水性能を誇る | 導入コストが高い |
| 高浸水想定にも対応できる製品も | メンテナンスも必要 |
このように、止水板にはそれぞれ特徴があり、用途や設置環境に応じて適したタイプが異なります。そこで、次の章では「ウォール型」「脱着式」「据え付け」の各タイプごとに、代表的なメーカーを紹介します。
ウォール型 止水板
一般的に樹脂製が多いため、防災関連製品を開発している企業のほか、樹脂(プラスチック)メーカーなどの製品があります。
| メーカー | 概要 |
| 日大工業 | プラスチック建材製品の企画・販売を行っているメーカー |
| フジ鋼業 | マスクなど防災用品の製造開発を行っているメーカー |
| NOAQ | 洪水防止製品を開発・販売しているスウェーデンのメーカー |
脱着式 止水板
スチール・アルミなど、もともと金属製の建材を扱っているシャッターメーカーなどが、比較的古くから、このタイプの製品を取り扱っています。
当社KTXでも、2021年よりこのタイプの止水板の製造販売を開始し、今や業界トップクラスの設置実績を誇る製品に成長しています。
| メーカー | 概要 |
| 鈴木シャッター | 防火・防水・防犯シャッターを展開する、老舗シャッターメーカー |
| 三和シャッター | 多様な建築物のシャッター・ドアなどのスチール建材メーカー |
| KTX | 自動車内装金型で培った技術力を活かして、高品質な防災製品を提供するメーカー |
据え付け(浮上式) 止水板
基本的に、施工工事が必須となる止水板のため、建設会社などがこのタイプの製品に参入しています。
| メーカー | 概要 |
| アイガー産業 | 設計から施工まで一貫対応するのが特徴の、建築工事を手掛けるメーカー |
| 文化シヤッター | ガレージ用・窓用シャッター、止水製品を製造販売しているメーカー |
同じタイプの製品でもメーカーによって仕様や性能が異なります。例え、見た目は似ていても、内部構造や止水性能に大きな差がある場合もあるので、止水板選びには、注意が必要です。
その止水板選びの基準やポイントを次の章で解説していきます。
止水板を選ぶ際、「どの製品が最適なのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
メーカーごとに特徴が異なり、カタログを見ても違いが分かりにくいのが現状です。
止水板は「とりあえず設置すれば安心」というものではなく、設置場所や用途に合った製品を選ばなければ、期待した効果を発揮できません。
例えば…
このような事態を防ぐために、製品を比較する際には 「何を基準に選ぶべきか」 を押さえておくことが重要です。

① 基本仕様:高さ・対応幅
設置場所に合ったサイズを選ばなければ、止水性能が十分に発揮されません。
(例)洪水対策で高さ2mの防水が必要な場合
また、幅の確認も重要です。
特に広い間口(駐車場や工場の出入口)では、少ないパネル数で済む製品の方が、設置や管理の手間を減らせます。
(例)幅2.5mの玄関に設置したい場合
② 止水性能:JIS規格・漏水量
止水板の漏水量は、JIS規格(JIS A 4716)で評価されており、製品ごとに性能差があります。
(例)同じ水位で1時間浸水した場合
高性能な製品ほど漏水量が少なく、より確実に内部を守れます。
③ 設置作業:工程・作業時間
止水板は、イザという時に「すぐに設置できるか」が重要です。
手間のかかる製品だと、設置に時間がかかり、十分な防水効果が得られません。
(例)一箇所の設置にかかる時間
設置箇所が多いほど、トータルの作業時間も増えるため、なるべく簡単に設置できる製品を選びましょう。
④ サポート体制
「製品を導入した後のサポート体制」も選定のポイントです。特に以下のような点を確認しておくと安心です。
止水板は長期間使用する設備のため、導入後のフォローも考慮して選ぶことが重要です。
このように、 「どの製品が一番良いのか?」ではなく、「自社の環境に最適なものはどれか?」 を考えて選定することが、後悔しないポイントです。
次の章では、具体的な製品比較ができる 「止水板メーカー比較表」 をご紹介します。
ぜひ、選定の参考にしてください!
今回紹介した情報を一覧で比較できる「止水板メーカー比較表」を無料で提供しています。
具体的な見積もりを取る前の検討段階で、ぜひご活用ください!
止水板の選定は、防災対策の成功を左右する重要なステップです。適切な製品を選び、万全の水害対策を進めましょう!
このコラムに関連する製品

浸水対策の決定版。
業界トップクラスの施工実績
止水板・防水板(防潮板)
【止水性能】【どこにでも】【簡単設置】にこだわり、累計2,500枚以上の設置実績を誇る金型に次ぐKTXのカンバン製品です。
製品詳細はこちらどんなご要望でも
まずはお聞かせください
防災・減災のプロが、
柔軟な対応力であなたの現場を支えます。